住まい情報

 

化学物質による室内空気汚染

化学物質による室内空気汚染
1  施工者側の注意点

 換気が少ない密閉された空間では、ホルムアルデヒドが高濃度になります。ベークアウト(温度をあげて
材料が含んでいる化学物質を揮発させること)はホルムアルデヒドには効果が見られ難いこともあります。
揮発性有機化合物には効果がありました。総合的な対策としては、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物を含む建材をできるだけ使わないこと。そして換気を徹底することの2点です。


● 低ホルマリンの建材を使用すること
● ホルマリンを含んでいない材料を使用すること
● 壁紙の接着剤は天然系の澱粉糊、メチルセルロースが望ましい
● 澱粉糊でカビが懸念される場合は室内の相対湿度を80%以上にしない
● 壁紙の接着剤や下地材に注意すること
● トルエン、キシレンを含まない天然系塗料でも、ミネラルスピリットを含有する製品は施工時に十分な換気が必要
● 床下の木材保存剤、シロアリ駆除剤はACC、ACQ、NCU、NZNなど不揮発性の安全なものを使用する
● 土台部には腐朽やシロアリに強い木材、ひば類、ひのき類、こうやまきを使用し、ソイルカバー、土間床、土台・基礎パッキンにより、床下換気を促進し含水率20%を越えないように管理する

 なお、普通に生活していた場合、新築住宅が0.08ppmのレベルになるには約8年ほどかかります。しかし通常は3年ぐらいで気にならない程度に低減します。ただし、高気密・高断熱住宅はそれよりも抜けにくくなる事もあります。

2  居住者側の注意点

�� システムキッチンや家具の内部(パーティクルボード、中質繊維板)で発生するホルムアルデヒドは、食器や衣類に移染しやすい。衣類はアレルギーの原因となる。ウールは移染されやすく、洗っても半分は残留する。市販の家具は問題が多い。リサイクルショップで中古品を求めるか、ムク材使用のもの、ホーロー製品が望ましい。なかには天板に中質繊維板を使っていることもあるので注意が必要。
�� 書籍やたばこにもホルムアルデヒドは含有されている。たばこの場合は、主流煙よりも副流煙の方に多く発生する。
�� 活性炭フィルター付き空気清浄機により空気汚染を改善することが可能。家具類に天然系塗料を塗って、揮発しないように封じ込めるマスキングにも効果が見られる。
�� 体内に蓄積されていく芳香剤はドイツで使用禁止とされている。替わりにアロマテラピーが推奨されている。お香、ポプリ、エッセンシャルオイルなどである。
�� 植物は光合成を盛んに行うとき、揮発性有機化合物をよく吸収する。揮発性有機化合物をよく吸収するのは、ゴムの木、イングリッシュアイビー、デイフェンバギア、ベンジャミン、カポックなど。ホルムアルデヒドに対してはアマリリス、ポトス、フィロデンドロンが効果的である。


化学物質による室内空気汚染
3  環境問題

 私たちの身の回りでは、地球規模での環境問題が検討され、一部その対策が実施に移されています。私たちの住まいは、国や自治体という社会的環境、地域という風土環境、都市という経済・文化環境に取り込まれており、健康と安全のためには、それらのうち、どの要素に問題が生じても調和が保てません。
  今後の課題として、地球環境保全の立場から低公害建材の生産やリサイクルを考慮したエコロジー建材の研究開発が緊急の課題となっています。