住まい情報

 

我が家のDIY ・・・ 屋外鉄部の塗り替え

我が家のDIY ・・・ 屋外鉄部の塗り替え
鉄製の門扉・フェンスは、材質の性質上、サビに弱いという、大きなウイークポイントを持っています。
塗装の剥がれはサビを呼び、サビが塗装の剥がれを広げて、しだいに下地そのものを侵食していきます。
侵食を防ぐためにも3〜4年に1度を目安に、晴れた日を選んで塗り替えをして下さい。




塗装の前に


塗装の前に、サビの有無を確認しておかなければいけません。確認によって作業の手順が大幅に変わってきます。
サビの出ていないものは軽くサンディングしてから直接1回目の塗装ができます。サビの出ている場合は、サビを落としてから塗装をするようにしましょう。

■ 服装
服装は、汚れてもよいものを選びましょう。軍手、帽子も忘れないで下さい。

■ 塗料

油性鉄部用(うすめ液:ペイントうすめ液)が一般的です。日光や雨に強く耐久性にも優れています。乾く時間は天候、メーカーなどにもよりますが、約3〜5時間くらいを目安に考えて下さい。


手軽に塗れて、乾燥も速い水性塗料を塗る場合は、水性多用途塗料か水性建築用を使います。さび止め塗料にも、油性と水性があります。


 

■ 色を選ぶ
好みの色を選ぶことになりますが、一応の目安としては、住まいの外装が暗い感じの場合は明るい色を、逆に明るい感じの場合は暗いものが住まいのイメージを引き立てます。目安ですので、お気に入りの色がベストになります。

■ 下地の調整(道具と使い方)
● 汚れを落とす

門扉・フェンスは雨水や泥などで汚れているものです。よく水洗いを行い、乾いてから塗り始めます。できれば、前日に水洗いをするとよいです。





● サビを落とす

サビの部分は、ワイヤーブラシ、サンドペーパー(#80)などでサビを落とします。



● 浮き上がった古い塗膜を剥がす

スクレーパーや皮スキなどで、前に押し出すようにして塗膜を剥がしていきます。



● サビ落し部分が多いとき

電動ドリルやディスクグラインダーにワイヤーカップブラシを取り付けて使用しますと、効率よくサビ落しができます。ただし、女性は力が弱いので、慣れないと難しいかもしれませんので注意して下さい。

※使用するときは防塵メガネを必ず着用して下さい。


● 古い塗膜を剥がしたい場合

きれいに古い塗膜を剥がしたい場合は、塗料はくり剤を塗り、2〜3分おいてスクレーパーなどでかき落とし、最後にペイントうすめ液で拭きます。



● 全体にサウンドペーパーをかける

古い塗膜がしっかりしている面もサウンドペーパー(#150)やスチールウールをかけておくと、塗料のくいつきがよく、剥がれにくくなります。



塗装をします


上から下へ、塗りにくい所から、塗装をしていきます。


フェンス沿いの植木などはヒモでしばってよけておきます。


浮き上がったサビや塗膜の浮いたところはスクレーパーなどで剥がしてサウンドペーパーをかけてから、サビどめ塗料を塗っておきます。


兆番や溶接部分は特にサビが出やすいので、丁寧に作業をして下さい。


 

ベンダー:幅の狭いフェンスの間は、ハケではどうにもなりません。ベンダーを使用すると作業が楽で便利です。




マスキング:門柱やたたきなど塗料がついて困るところは、古新聞やマスキングテープを使ってマスキングしておきます。また地面などにも古新聞を敷いて塗料がたれてもいいように養生をしておきます。



● サビ止め塗料でひろい塗りをする

サビを落とした部分だけに、サビどめ塗料をスジカイバケで、ひろい塗りします。




● サビ止め塗料が乾いてから

サビどめ塗料を塗ったあと、完全に乾いてから塗り始めます。狭いところや塗りにくいところを、スジカイバケやベンダーで先に塗り、最後に塗りやすい部分をノビノビと塗ってください。



アルミの門柱・フェンスの補修


門扉・フェンスの材質は、かつて一般的だった『 鉄 』に変わって、最近は『 アルミ 』が多くなってきました。これは半永久的というものですが、やはり白サビが出て腐食してきます。白サビが出たら、耐水ペーパー(#280〜320)でサンディングしてから、ラッカースプレー(透明)を吹き付けて下さい。


■ アルミ面の塗装
つい最近まで、アルミに塗装できる家庭用塗料はありませんでした。しかし、最近の開発によって、商品が出来ました。高耐久性で、雨戸、戸袋、シャッター、手摺、門扉、フェンス、カーポートなどのアルミ建材の塗り替えはもちろん、カラーアルミ、アルミ形材、アルミ鋳物などエクステリア建材や鉄部などにも使用が出来ます。色も15色揃っているので、お好みの色が選ぶことが出来ます。塗装をするときは、塗装面をよく洗って、白カビが発生していたら耐水ペーパー(#280〜320)でサンディングしてから、鉄部と同じ要領で塗っていきます。アルミ用の塗料には、ハケ塗りタイプのほか、スプレータイプもあります。また、スプレーなら、水性、油性、ラッカーにこだわらず、目的に合わせた塗料で塗装することができる非鉄金属の下塗り剤も一部のメーカーにあります。

● アルミ雨戸(戸袋)の塗装

塗装がついたら困る箇所は、あらかじめマスキングしておきましょう。広い平らな面は、細かな箇所をスジカイバケで塗ってから、ローラーバケかコテバケで塗るとよいでしょう。また、雨戸など外せるものは、外してから塗ったほうが楽にきれいに仕上がります。



ペンキ塗りたて注意


門扉・フェンスは家の外回りの塗装です。塗り終わってから必ず

『 ペンキ塗りたて 』

の標示をしましょう。脚立をたてるとかテープやヒモを張って、知らない人がそばに寄れないようにしておくことが、DIY塗装のエチケットですね。




● チェックリスト ●

≪ 使用する道具 ≫

□ スジカイバケ
□ ワイヤーブラシ
□ スクレーパー・皮スキ
□ マスキングテープ
□ ベンダー
□ サンドペーパー

≪ あると便利な道具  ≫

□ 電気ドリル・ディスクグラインダー
□ ワイヤーカップブラシ

≪ 使用する材料 ≫

□ サビどめ塗料(油性・水性)
□ 油性鉄部用塗料
□ 塗料はくり剤
□ ペイントうすめ液
□ 非鉄金属用下塗り剤・アルミ面に直接塗れるスプレー塗料


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